インプラント治療は
補綴治療の一つ
歯がない部分をそのままにしている、またはこれから歯を抜く予定があるという方はいらっしゃいませんか?
そのような方は、インプラント治療を検討してみても良いかもしれません。
インプラント治療は補綴治療と呼ばれる、歯を失った部分の噛み合わせを回復させることができる治療法です。
この補綴治療には、インプラント治療以外にも入れ歯治療やブリッジ治療があります。
この中でもインプラント治療は比較的新しい治療法で、天然歯と変わらない見た目であることから、近年とても人気の治療法となっています。
こちらのページでは、インプラント治療の内容についてご紹介しています。
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目次
こんなお悩みありませんか?
- インプラントを入れたい
- 歯を抜く予定がある
- 入れ歯をインプラントに変えたい
- 自然な見た目の歯にしたい
- 左右の歯に負担をかけたくない
- 丁寧な歯科医院へ通いたい
インプラント治療とは?
インプラント治療とは、歯を失った顎の骨に人工歯根を埋め込む治療法です。
インプラント治療に使われる人工歯根の種類は多数あり、材質は主にチタンが使われます。
天然歯と変わらない見た目で噛み合わせを回復することができるため、取り外し式の義歯が受け入れられない方や、歯を削ってブリッジにする方法に抵抗のある方などに適用されます。
インプラント治療について
●インプラント手術
インプラント治療では、インプラント体という歯根の役目をする部分を歯槽骨に埋め込む手術をおこないます。
このインプラント体の埋入がインプラント手術と呼ばれる部分です。
インプラント体はねじのようになっていて、歯槽骨と接する面積がより多くなるように設計されています。
これによりインプラント体は安定し、天然歯のように自然に使えるようになるのです。
また、インプラント手術には、1回法と2回法の二種類があります。
人工歯根と上部構造の連結部である「アバットメント」を1次手術で取り付けるのが「1回法」で、2次手術で取り付けるのが「2回法」です。
●3層構造になっている
インプラントは歯根となるインプラント体と、アバットメント、その上の人工歯部分である上部構造に分けられます。
アバットメントは人工歯根と上部構造を連結するための役目を担っています。
この部分を調整することにより、高さや向きなどを変えることができます。
上部構造は唯一外から見えている部分で、患者様の口腔内に合わせて天然歯に近い色や素材を選ぶことができます。
インプラント治療のメリット
さわだデンタルクリニックの
インプラント治療
さわだデンタルクリニックでは、ニューヨーク大学歯周インプラント科に留学し、トレーニングを受けた米国インプラント専門医が、その患者様の口腔内に合わせ、適切なインプラント治療を提供できるよう力を尽くしています。
治療のポリシー
●回数、本数などご相談ください
1回法と2回法どちらの手術も、選択肢としてご用意しています。
どちらの術式でおこなうかは、患者様の顎骨の状態によって異なります。
また1~2本歯を失った場合、多数歯を失った場合など、その方の口腔内に合わせたインプラント治療をご提供しています。
●シミュレーションソフトを使用しています
当院ではストローマン社製のシミュレーションソフトを使用し、より精密な治療をおこなうように力を尽くしています。
口腔内を撮影するための通常のレントゲンは2Dのため、骨の厚みや奥行きを知ることはできません。
当院のシミュレーションソフトは3Dで、360度患者様のお口の中の様子を見ることができます。
これにより、安心安全な治療をご提供することが可能になっています。
●手術用マウスピースを使用しています
当院ではサージカルガイドと呼ばれる手術用のマウスピースを使用して、精密な手術をおこなっています。インプラントは一度入れてしまうと位置を変えることはできません。そのため、シミュレーションソフトを用いて、骨の形態だけでなく、将来入る被せ物の形態や歯茎の形態も考慮しながら、最適な位置を決めていきます。このシミュレーションしたデータを元に、3Dプリンターを用いて手術用のマウスピースを作製します。これを用いることで、正確な位置にインプラントを入れることができます。
治療内容
●1回法と2回法
手術の回数で分類すると1回法と2回法に分類できます。
1回法は、インプラントを1回の処置で口腔内に露出させた状態で植立する方法です。
2回法は、1回目の手術時にはインプラントを完全に粘膜で覆い、骨の治癒が終わった後に再度手術をおこない、インプラントを口腔内に露出させる方法です。
1回法は完結的な処置が1度で済むため負担が少ないというメリットがありますが、手術直後に起こる問題をできるだけ少なくするには2回法が優れています。
●1~2本歯を失った場合
喪失歯部分1本に対し、1本のインプラントを埋入します。
●多数歯を失った場合
多数歯を失った患者様には、口腔内の複数箇所にインプラントを埋入し、上から入れ歯の装着をするインプラントオーバーデンチャーという治療法や、歯をすべて失った方には4〜8本のインプラントで被せ物を支えるAll-on-4やAll-on-Xと呼ばれる治療法などを選択いただけます。
インプラントの注意点・リスク
●血管や神経の損傷
インプラントの穴を開ける際に、大事な血管や神経を誤って傷つけてしまうことがあります。
CT撮影をおこなわずにインプラント手術をおこなうと、このような事故が起こる場合があります。
●骨の貫通、上顎洞への突き抜け
骨の状態をよく把握せずにインプラント手術をおこなうと、インプラントの穴を開ける段階で方向を間違えて骨を貫通したり、上顎洞と呼ばれる副鼻腔にインプラントが突き抜けたりすることがあります。
こちらもCT撮影をおこなわない場合に起こりがちなトラブルです。
●オーバーヒート
インプラントの穴を開ける際に、ドリルの回転が強すぎたり、力がかかりすぎると、骨が火傷を負った状態(オーバーヒート)となり、骨が壊死することがあります。
インプラント手術の経験が豊富な歯科医師ならこのようなことは起こりませんので、ご安心ください。
●細菌感染
きちんと消毒滅菌がなされていない器具を使って手術をおこなったり、口腔内が不衛生な状態で手術をおこなうと、インプラント手術をおこなった傷口より細菌感染を起こすことがあります。
料金表
料金表 |
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検査・診断料 (型どり,CT撮影,口腔内写真を含む) |
テキスト | 33,000 |
インプラント治療 (上部構造を含む) | 495,000 | |
ガイデッドサージェリー | 55,000~110,000 | |
骨造成 | 77,000~220,000 | |
上顎洞底挙上術 | 275,000 | |
遊離歯肉移植術 | 55,000 | |
結合組織移植術 | 55,000 |
治療の流れ
カウンセリング
インプラントは一般に大きく広がっているとはいえ、外科処置を伴う大変なものです。
全身疾患がある方などはインプラント治療自体を受けられないケースもあります。
まずはカウンセリングをおこない、口腔内だけでなく全身状態についてもお伺いします。
検査
模型の採得や歯周組織検査、口腔内写真、CT撮影など、インプラント治療に必要な検査をおこないます。
これらから得られたデータを元にインプラント手術や治癒過程などをシミュレーションし、治療計画を立てていきます。
治療計画・シミュレーション
専用のソフトを用いてシミュレーションを行い、立案した治療計画を、歯科医師と患者様で共有します。
もし治療計画に不安がある際は、何でもご相談ください。
1次手術(2回法の場合)
シミュレーションを見ながら手術をおこないます。
歯槽骨内にインプラント体を埋入する手術を、1次手術といいます。
1次手術後は数か月間、骨とインプラント体が結合するのを待ちます。
2次手術(2回法の場合)
骨とインプラント体が結合したら、上にかぶった歯肉を再度切開し、アバットメント部分を入れる部分を露出させます。
アバットメントを入れ、歯肉が治癒したら上部構造を作製する治療に移ります。
上部構造の型取り
上部構造の型取りをおこないます。
色味や形なども、型取りのときにご相談ください。
上部構造の装着
上部構造ができ上がってきたら装着します。
これでようやく噛み合わせが回復します。
メインテナンス
インプラント治療後はメインテナンスが最も重要です。
3か月一度の定期検診に必ずお越しください。
インプラント治療を終えたら
インプラント治療を終えた後は、定期検診とご家庭でのセルフケアがとても重要になります。
10年生存率は95%以上とされており、丁寧にケアすることによってより長く使うことができます。
セルフケア
●インプラント周囲炎
天然歯には、歯槽骨と歯根の間に歯根膜という柔らかい組織があります。
インプラントにはこれが存在せず、インプラントが骨と直接結合している状態になります。
そのためインプラントは、炎症が起きてしまうと一気に波及し、歯槽骨にまで広がってしまうというリスクがあります。
この炎症をインプラント周囲炎と呼びます。
インプラント周囲炎は、インプラント体の脱落を起こし、インプラントの寿命を大幅に進めてしまう可能性があります。
インプラント周囲炎を予防するには、丁寧な清掃が重要です。
●ブラッシング
まずはインプラント周囲を丁寧にブラッシングしましょう。
特に、歯肉と歯の境目部分を丁寧に磨くことが大切です。
●歯間の清掃
歯間に汚れがたまらないように、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使用して清掃をおこないましょう。
この部分は天然歯でも汚れが残りやすい部分です。
インプラントに関するQ&A
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インプラント治療はどのようなときにおすすめですか?
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インプラント治療は、天然歯と同じような使い心地と見た目を求めている方におすすめです。
インプラント体が歯槽骨の中に直接埋入されるため、安定感のある噛み心地と、天然歯のような見た目を手に入れることができます。
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インプラントを入れられない人はいますか?
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重度の全身疾患や、骨粗鬆症などの疾患、創傷の治癒遅れる疾患などの方はインプラント治療を受けられないことがあります。
また、口腔内の状態としては歯周病が治癒していない方、非常に強い口腔乾燥がある方、骨が不足している方などには治療をおすすめできない場合もあります。
不安な方は一度ご相談ください。
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インプラント周囲炎とは何ですか?
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インプラント周囲炎とは、インプラントの周りに起こる炎症です。
インプラントには歯根膜がないことから、一度炎症が起こるとすぐ歯槽骨まで波及してしまうという特徴があります。
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保証はつきますか?
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当院では5年の保証をおつけしています。
定期検診に通っていただき、問題がないかきちんと経過観察をしながら、長く使い続けられるようにしましょう。
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どのような点に気をつけてインプラントを使えば良いですか?
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インプラントを長く使い続けるためにも、インプラント周囲炎にかからないことが大切です。
インプラントの周りをきちんと清掃しましょう。
また、骨の内部の状態は外からだと分からないため、定期的に歯科医院でレントゲンを取り、同時にクリーニングをおこなうことが大切です。
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ブリッジや入れ歯との違いは何ですか?
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ブリッジや入れ歯は左右の歯に支持を求めて、喪失歯部分の噛み合わせを回復します。
しかし、インプラントは歯槽骨に直接埋入されているため、左右の歯に影響がなく、とても見た目よく仕上がります。
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上部構造の色や形はどのようにして選ぶのですか?
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インプラントの上部構造の色を決めるために、シェードガイドという色の見本が歯科医院に置いてあります。
これを口元に当て、左右の歯とのバランスが良いように色を決めていきます。
また、形はモールガイドという形の見本があるため、こちらも口腔内に当てバランスを見ながら形を決めていきます。
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手術後は痛みが出ますか?
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歯槽骨内部にねじのようなものを埋入するため、どうしても腫れや痛みが出ることがあります。
痛みの出方はその方によって違うため、一概にはいえませんが、2~3日は痛むと考えて良いでしょう。
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メンテナンスにはどのくらいの頻度で通えば良いですか?
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3か月毎の定期検診で、どのような状態かチェックします。
そのときに同時にクリーニングをおこないます。
必要によっては歯槽骨の状態を知るためにレントゲンもお撮りします。
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インプラントが外れてしまったとき、どのようにすれば良いか教えてください。
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上部構造やアバットメントが外れてしまったときは、元に戻せる可能性があります。
しかし、歯根の部分から脱落してしまうと再手術が必要となります。
どのような場合でも、取れたものを歯科医院にお待ちください。
著者 Writer
- 澤田 光弘
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インプラント
当院ではインプラント治療をおこなっています。インプラント治療は左右の歯に支持を求めない新しい補綴治療の方法です。天然歯と変わらない見た目や機能を回復させることができます。
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口腔外科
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